空き家問題

　空き家問題については、テレビのニュースなどで見聞きしたことのある方も多いのではな　いでしょうか。実際に、空き家の問題というのは思っている以上に深刻です。しかしなが　ら、なぜ空き家が増え続けているのでしょうか。ここでは、空き家が増え続けるその原因　についてお話ししていきたいと思います。

人が減っているから家が余って空き家に

　少子化が叫ばれるようになって久しいのですが、日本人の人口というのは確実に減少して　います。減少しているということは当然、過去には人口が多かった時期もあるわけです。　人が多ければ、たくさんの家が必要になります。しかしながら、人が減ればその家は余っ　ていきます。もちろん、中古住宅として空き家にならずに済むものもありますが、やはり　住まいは新しいものがいいという方も多いのです。そういった時代の流れの中で、家が余　ってしまい、住む人のいない空き家が増えてしまったのです。次で詳しくお話しするので　すが、固定資産税の関係で住まなくなった家を積極的に解体する方というのはそういませ　ん。だからこそ、余った家がそのままになってどんどん空き家として増え続けているのです。

税金が高くなるから空き家にしておかざる得ない

　空き家が増え続けるもうひとつの理由に固定資産税が挙げられます。固定資産税に　ついてはご存知の方も多いでしょうが、土地だけの場合と土地の上に建物がある場　合とでその金額が大きく違ってくるのです。土地だけになると、固定資産税はかな　り大きく膨れ上がります。しかも、建物のある土地を更地に変えるとなると解体業　者にも依頼をしなければいけませんので、その費用もかかってしまいます。言って　しまえば、お金をかけて解体しても損をするだけという状況になってしまうのです　。実際に、そうなってくるとその後の生活がどうにもならなくなってしまうという　方もいるでしょう。そのため、空き家をそのまま放置するのはいけないとわかって　いても、空き家のまま放置せざるを得ないという方が出てくるのです。空き家とし　てそのまま放置するのもいけない、かといって解体することはできないし、更地に　なってしまうと困る・・・というところで板挟みになっている方も多いのです。